傘で汚れた空を拭ってみたら 掠れた線の月が昇ってきたわ 苺の吐いた種を辿ってみたら 勿草の歌が聴こえてきたわ 「ねえ、ユーレカ」 優麗な幽霊は 長い耳揺らして跳ぶ 「ねえ、ユーレカ」 滑稽な光景だ白い髪靡いて透いた 砂に隠れた海を数えてみたら 夢の中でも星が語りかけるの 「ねえ、ユーレカ」憂鬱な要望は 脆い嘘溶かして及ぶ 「ねえ、ユーレカ」去勢は不要さ 細い脚歪んで見えた 『メッセージはゆっくりでいいわ』 永い旅 二人だけの 「ねえ、ユーレカ」余計な想像は 重い枷増やして泳ぐ 「ねえ、ユーレカ」聡明な解答は 笑いたいそれだけさ 「ねえ、ユーレカ」 わたしは今日